アミノ酸スコア100なんです!「しじみ」

Text by Yasuhiko Susaki & Staff K

2017.06.07

「二日酔いの朝にはしじみ汁を飲む」という話、
なんと江戸時代から伝わっているそうです。

 

また、「出産後の栄養補給にしじみを食べると良い」 とも言われていたようで、
人々はその頃からしじみがもたらす効果を知り積極的に食べていたようです。

 

現代では貝類は下処理の手間がかかることもあり 消費量も低下しているようですが、
実は「しじみ」は ペットの手作り食にもおすすめな食材のひとつです。

 

特筆すべきはその栄養価!
「しじみ○個分の○○○を配合した……」 なんてキャッチフレーズ、
サプリメントの広告でよく見かけますよね。

 

肝臓の機能を強化し解毒作用を高めることは よく知られていますが、
それだけではなく、 なんと、しじみはアミノ酸スコア100!なんです。

 

「アミノ酸スコア」とは 食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価する数値で、
数値が100に近いほど体が利用できる良質なたんぱく質と言えます。

 

アミノ酸スコアが高い食品として思いつくのは
卵や乳製品、肉・魚ですが 「しじみ」も負けてはいないのです!

 

代謝促進 細胞の活性化 疲労回復 などなど
しじみは 特定の栄養素で肝臓を助けるだけではなく
バランスの良いアミノ酸含有量によって 体全体に役立ってくれるのです。

 

スープにしたり 炊き込みご飯にしたり パスタに入れたり…
ぜひ、飼い主さんもペットも 一緒に召し上がってくださいね!

 

ちなみに 「あさり」と「しじみ」は似ていますが別の種類。

 

大きな違いは生息する場所。

 

あさりは塩分濃度3%以上の海水で生息しますが
しじみは塩分濃度0.3~1%の淡水もしくは汽水域と呼ばれる場所に生息します。

 

だから 砂抜きの方法が違ってくるのですね。

 

 

食品図鑑 『しじみ』

◆旬

夏と冬の年2回

夏…栄養価が高い「土用しじみ」

昔から『土用しじみは腹薬』と言われています。

冬…身が引き締まって美味しい「寒しじみ」

 

◆主な栄養成分

・オルニチンやメチオニン、タウリンが肝臓の機能を強化し、解毒作用を高めます。

・貧血を予防するビタミンB12や葉酸も多く含まれています。

・貝類の旨み成分であるコハク酸はエネルギー代謝の活性化にも役立ちます。

・ミネラルを養分にして育っているため、カルシウムや鉄、亜鉛も豊富です。

 

 

◆選び方

新鮮で活きが良いものを選びましょう。

貝殻表面に艶があり、水に入れたときにすぐに水管を出すような元気なものが良いでしょう。

熱を加える前から大きく口を開いているもの、また、加熱しても口を開かないものは取り除きましょう。

 

◆調理のポイント

・塩水で砂抜きする 塩水の濃度の目安は水1Lに食塩10g

 真水を使って砂抜きをすると
「浸透圧」によってしじみの旨み成分が逃げていってしまいます。

・しじみ同士を重ねないようにザルに並べ、それを塩水の入ったボールに入れます。

 しじみが水面から出ない程度に塩水の量を調整しましょう。

 排出したものを再び取り込まないように、ザルとボールの底が離れているのが理想です。

・ 暗い場所で夏は3~4時間、冬は4~5時間置いておきましょう。

・ 塩水から取り出したら、濡れ布巾をかけて湿り気を与えつつ3~6時間空中放置すると旨み成分のコハク酸が増すそうです。

 せっかくの栄養素を逃さないよう、ゆでた場合は煮汁も身も一緒に食べましょう。

 

◆保存方法

・砂抜きしてから保存、前述した方法で砂を出しましょう。

・乾燥させないこと、一回に使用する量ずつ小分けにしてビニール袋に入れ、輪ゴムなどで密閉して冷蔵庫へ。

 ちなみに冷蔵庫の中でもしじみは生きていて、だからこそ旨みは増します。
ただし、冷蔵保存の期間は3日程度とされています。

・ 冷凍保存も可能、一般に生鮮食品は新鮮なものほど美味しいとされています。

 しかし、しじみは冷凍することによってグルタミン酸、
アラニン、オルニチンなどの旨み成分が増加し、さらに美味しくなるのです。

 冷蔵するときと同じようにビニール袋に入れて密閉し、冷凍庫へ。
1~2ヶ月は美味しく食べられます。

 使うときは解凍せずに、冷凍のまま調理しましょう。

(文章:清水佐知子准指導士

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