
基本的に「須崎」はそうは思いません。
理由は、「必要性」があって出ているハズだからです。
個々のケースで調べれば解りますが、ほとんどのケースで活性酸素が出なければならない理由が「体内に」あります。
活性酸素が出過ぎて、遺伝子に損傷が起こるほど出ていることがありますが、それには、必ず理由があるのです。
先日の診療にお越しくださった方で、前回の診療時にお話ししていてわかったことですが、誰かから「活性酸素は絶対的な悪者だ」と信じ込まされていた方がいらっしゃいました。
もちろん、それ(活性酸素除去)でお仕事もしていらっしゃる方だったので、私の一言一言に「でも…」「でも…」と反論していらっしゃいました。
でも、私が口で負けるわけがありません(笑)。そうしているうちに、何か私の「総合的な考え方」にご納得いただけたのでしょう、この一ヶ月、活性酸素を除去するための方策を一切とらずに過ごして下さったそうです。
というのもこの方、これまで一年以上も!飼い犬・飼い猫が同じ病気を繰り返すということで悩んでおられました。
私が調べたところによると、体内に病原体があるのです。
どう考えてもこれが原因でこの症状が出ていると思われるのです。
だから、この病原体を排除したいのですが、三ヶ月経っても除去できなかったのです。
私の見立てが悪いのかと思っていました。
しかし、どう考えてもそんなわけがないので、何をしていらっしゃるのか聞いてみたところ、活性酸素除去をしていたという…。
あとは、この活性酸素除去が疑わしかったのです。
よくぞ決心して下さったと思いました。
そして活性酸素除去を止め、同時に除菌対策をして一ヶ月……
やっと身体から病原体が抜けてくれました!
もちろん、状況によっては、活性酸素除去をした方がいいケースもあるので、一概に除去してはいけないとか、除去すべきだとかと、短絡的に決められるものではありません。
ケース・バイ・ケースで、個々のケースで調査・判断するしかありません。
それにしても、老化の原因になるという「だけ」で、活性酸素を「必ず」除去しなければならないという主張は、絶対的に正しいわけでも、絶対的に間違っているわけでもないのですが、世の中にはこの手の主張が多いですね。
ですから、その方には、
「この子のケースでは、活性酸素除去をしない方がいいのですが、別なケースでは必要なこともあるんですよ。」と、偉そうなことを言ってみました。
まぁ、この辺の個々のケースに応じて線引きをすることが、私たちプロフェッショナルの仕事なんだろうと勝手に思っています。
ちなみに、「活性酸素の除去をサポートする仕事」を否定しているわけではないということを念のため申し上げておきます。それはそれで必要なことがあることは理解しておりますので!
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