フィラリアの感染率と症状について

Text by Yasuhiko Susaki & Staff M

2017.04.12

高温多湿な日本では、屋外飼育の犬では三夏過ごすとほぼ100%フィラリア感染するともいわれております。

また、感染して、成虫になると、寿命は5ー6年といわれております。

フィラリアが成虫になると、様々な症状が出てきます。

虫による物理的な刺激
虫の排泄物による化学的な刺激
白血球による免疫反応

などで右心系に障害をもたらします。

肺動脈が血管内膜炎などを起こし、血管壁が硬く厚くなり、蛇行したりします。このため肺動脈の血圧が高くなり、肺高血圧症、肺性心と呼ばれる状態になります。

右心系の血圧が高まるために、だんだん右心肥大が見られるようになってきます。進行すると右心不全(うっ血性心不全)と呼ばれる状態に陥ります。

臨床症状としては
・発咳:ゼーゼーいう咳
・運動不耐性:ちょっとした運動にも耐えられない
・体重減少、被毛粗剛
・腹水、浮腫
などが代表的です。

発症してから成虫駆除をしても、残念ながら肺や心臓のダメージは消えず、「完治」は難しいです

この様な理由から、成虫駆除をするよりも、予防が肝心なんですね。

健康な子でしたら、2~3日で薬を処理・排泄できます。

現時点では最善の方法と思いますので、愛犬を守るためにも、フィラリア予防薬を続けて下さいね。

フィラリアでしたら、その危険性や対処法がずいぶん浸透してきて、皆さま予防のために早めに動くようになっていただいています。

どんなことでも、何かが起きる前に準備しておくのが楽ですし、うまく行きます。

「先生、そんなこと言っても絶対はないのですよね?」

もちろんそうですが、普段通り生活しているつもりでも、なりやすい疾患はあります。
特に腎臓の疾患はそうです。

しかも、本格的に悪くなると、元に戻すのは難しいものです。

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