自己免疫性疾患の根本原因と治療法

Text by Yasuhiko Susaki & Staff M

2017.04.27

自己免疫性疾患の原因はなに?どうしたら治る?

症状が出るということは、白血球が炎症反応物質を出していることを意味します。
悪いことではありません。

白血球が炎症反応物質を出しているということは、体内に異物があることを意味します。

ですから、症状に悪いものはなく、必要な反応が起こっています。

 

それはそれとして、自己免疫性疾患(免疫介在性溶血性貧血や炎症性腸疾患(IBD)など)は自分の免疫系が異常を来して、本来反応するはずのない自分に攻撃をするのが自己免疫疾患と言われております…。

しかし全身がボロボロになる訳ではなく、なぜか身体の一部にだけ症状が出るのだそうです…。

 

自己免疫疾患が本当にあるかどうかは別として「身体は正常だけれど、白血球が攻撃をしなければいけない対象(異物)が多すぎるので、常時攻撃していないといけないから、炎症が持続している状態」の可能性もあるわけです。

が、通常は「原因は分かりません。治すのは難しい。ステロイド剤や免疫抑制剤を投与して症状を抑え、一生この投薬を続けるしかありません…」となります。

 

これは免疫力に異常があるのでその活動を抑えてどうにかしようと言うアプローチです。

 

須崎動物病院にも、この病気の子はたくさんやってきますが、須崎は「免疫力の異常が原因と考えずに」診療しています

 

 

免疫力の異常?

自己免疫性疾患で自分自身を攻撃している状態は、「身体(免疫力)は正常だけれど、白血球が攻撃をしなければいけない対象(異物)が多すぎて、常時攻撃していて、炎症が持続している状態」と同じような状況だとも言えるのです。

それなら、その異物の量を減らしてあげれば、何か違う結果が出てくるのでは?という新しい視点で治療を進めよう、というのが当院のやり方です。

もし、この状態であったなら、異物を攻撃する白血球の活動を抑制してしまう薬【だけ】を使っていては、体内の異物は処理しきれず残ってしまい、さらに増えてしまうのですから、薬を止めたときに「再発」「リバウンド」となってしまうのは当然の結果です。

ただし、誤解して頂きたくないのは、薬の投与は悪いことと言っているのではないのです。薬で症状を緩和させて身体が楽になっている間に、根本的な治療をするタイミングが大事だと申し上げたいのです。

 

 

原因療法で見えてくるものがあります

当院での症例ですが、免疫介在性溶血性貧血と診断された犬の全身をチェックしたところ、脾臓が腫れていました。この腫れを起こしている異物を除去したところ、脾臓はもちろん、赤血球数も元に戻った、という例がございました。

このときは、ステロイド薬等で症状を抑える対症療法と同時に、白血球が闘わなければならないと感じた原因を取り除く原因療法を行ったら、うまく行きました。

 

当院では、原因を探り、除去する原因療法で、自己免疫性疾患の子を数多く診療し、改善に導いてきました。

原因は、それぞれの子で違います。ですから、その分、この病気の原因になりうることを知り尽くしています

 

「原因不明の自己免疫性疾患」の「原因」を探れるのは当院だけとは申しませんが、少なくとも、当院のケースで、これまで原因となったことは何かをお伝えすることができます

 

難しい病気なのは承知、でもうちの子を何とか元気にしてあげたい、と思う気持ちは皆さま同じです。

須崎動物病院の原因療法で、自己免疫性疾患に取り組んで分かったことをご覧ください。必ず新しい展望が見えてくるものと思っています。

 

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