甲状腺の病気?

Text by Yasuhiko Susaki & Staff M

2017.06.01

よく、血液検査で、「甲状腺の病気」だと診断されるペットが当院にやって来ますが、
 
確かに、
●血中甲状腺ホルモンが基準値から外れて
●症状も出ている
のです。
 
 
「症状から診たら」、甲状腺の状態が問題になるのですが、
 
 
「原因から診ると」、
 
●甲状腺そのものに問題
 
があるだけではなく、
 
●他の臓器の不調が甲状腺に波及している
 
ことも少なくありません。
 
 
 
後者の場合、甲状腺をいくら正常にしようとしても結局何も変わらない…
 
という事態に、大抵なっています。
 
 
 
もちろん、どちらの場合でも、甲状腺ホルモンを投与することは、
 
=====
血中甲状腺ホルモン濃度を基準値にする
=====
 
ことには役立ちますが、
 
=====
甲状腺の機能を正常化するわけではない
=====
 
のです。
 
 
 
ここを間違うと、「治療」期間が長ければ長いほど本質的な問題が悪化していき、最終的には薬でも抑えられなくなることがあります。
 
 
 
治療においては、「症状を抑える」ことは大事なのですが、
 
症状を抑えて楽になったら、
 
「原因を排除する」ことを同時に行う必要があるのです。
 
 
何年も甲状腺機能低下症や亢進症を患い、投薬で血液検査の数字合わせをした結果、原因が体内で拡がり、薬でも抑えられなくなった…
 
というケースがありました。
 
 
飼い主さんも
獣医師も
全員「良くしたい」と思って取り組んでいます。
 
 
しかし、視点が限られてくると、思わぬ結果になりかねません。
 
 
「対症療法」と「原因療法」はまるで違うアプローチです。
 
 
ご自身が何に取り組んでいるのかを今一度、把握しておいてください。
 
 
大きな異常や、形態変化がない限り、「他の臓器に問題はありません」と言われることがほとんどですので、微細な原因を探れる動物病院で根本的な原因を探ってもらってくださいね。
 
 
治療期間が長ければ長いほど、後でそのことがわかったときの落胆は大きいものですので…。
 
 
 
甲状腺に血液を介して感染するケースがあります。
 
 
そんなことにならない様に、口内ケアはぬかりなくお願いいたします。
 
 
●口臭がする
●歯がヌルヌルする
●歯垢がある
●歯石がある
場合は、要注意です!
 
 
口内ケアで大事なのは、正しい方法と順番です。
http://www.1petacademy.com/column/vol57.html
も参考にしつつ、
 
歯周病対策と口内ケアも学べるペットアカデミーを活用していただければと思います。
 
http://petacademy.jp/hpgen/HPB/categories/103690.html
 
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