【悪性リンパ腫+胆嚢摘出+黄疸+腹水+春になると鼻水!で抗がん剤治療をしていたチワワが元気になった話】

Text by Yasuhiko Susaki & Staff C

2017.04.25

【悪性リンパ腫+胆嚢摘出+黄疸+腹水+春になると鼻水!で抗がん剤治療をしていたチワワが元気になった話】
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11歳の雌のチワワが、2015年に様々な症状に悩まされるようになりました。

1)毛が抜ける
2)顔も涙焼け
3)体中にイボが沢山できてきた
4)春は花粉症?と思うぐらいに鼻水がでる
5)肝臓の数値が高くなった
6)胆汁が貯まり、手術で摘出
7)黄疸
8)腹水が貯まる
9)悪性リンパ腫…

毛が抜けたのは「ホルモン系の病気では?」と疑われ、イボは「歳だからしょうがない」ということで部分麻酔で発生する度に切除し続け、肝臓の数値が高いため三種類肝臓の薬を服用し、腹水は体表ににじみ出るほどパンパンに貯まり、悪性リンパ腫はステロイドと抗がん剤投与で対処…

何でも食べる子が、抗がん剤だけは嫌がったそうです。

ある日、病院に預けていたら「グッタリしているのですぐ来て下さい」と言われ、飼い主さんも「もうサヨナラなのかな…」と思われたとか…。

そこで、飼い主さんは他に何か方法は無いかと探されて、当院の原因療法を受診することになりました。

根本原因が何で、どこに、どれくらいあるか?を探り、それを取り除くのが原因療法です。

同じ症状でも根本原因の種類も位置も量も個々で異なりますので、変な先入観を読者に与えないように詳細は差し控えさせていただきますが、あれから一年三ヶ月後…

1)毛がフサフサに!
2)顔の涙焼けが無くなった!
3)体中に沢山あったイボが無くなった!
4)春は花粉症?と思うぐらいに鼻水がでていたのが出なくなった!
7)黄疸が無くなった…
8)腹水が無くなった…
9)悪性リンパ腫が全部しぼんだ…

肝臓の数値がどうなったか聞き忘れましたが、病気が発覚した前よりも今の方が元気だとか!

◆ボヤで作動した火災報知器を破壊する?
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河で例えるなら、症状は下流の話です!

下流でいくら頑張っても、上流で次々と原因が増えてくるなら、症状は変わりません。

症状は白血球が闘っている証ですから、むしろ、原因が取り除けていないことを教えてくれるセンサーと考えられるのではないでしょうか?

深夜に発生したボヤで作動した優秀な火災報知器を、「真夜中にうるさい!」と破壊して鳴らなくさせる…しかし、ボヤはそのまま…

そんなことをしていないか、今一度確認してみることも必要かもしれません。

「辛いのは可愛そう…」そのお気持ちはよくわかります。しかし、安易に症状「だけ」を消した結果、原因が増えすぎて、自力で復活が出来ないくらいの手遅れ状態になることだってあります。

このチワワも元々はそうでした。

しかし、一度振り切った状態を元に戻すのはとても大変です。

賢明なる飼い主さんの予測力を発揮して、適切な対応をしていただけることを切に願っております。

◆視点を変えよう!
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悪性リンパ腫は治らない!
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悪性リンパ腫は免疫異常
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そう言われます。

私もそう思っていました。

しかし、

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悪性リンパ腫は免疫は正常
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と視点を変えて、

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正常なのにこの状態が成立するのはなぜか?
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と考えたとき、

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敵が多い!
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という仮説を立て、異物量を減らしたら…

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腫れが引いた!
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たまたまの偶然かもしれませんが、そんなことが須崎動物病院の原因療法で起こりました。

これからも、諦めない飼い主さんのために、いろんな技を磨いておきたいと思います。

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