皮膚病の犬はアレルギーではなかった!【原因療法】

Text by Yasuhiko Susaki & Staff C

2017.07.03

 

 

左の犬(薬物使用中)が半年で右(薬物不使用)のようになった話です。

 

 

■アレルギーってホント?(判断基準を疑う)

多くの方が、犬の皮膚が

●真っ赤

●舐めて毛が擦れて無くなっている

●指の間が腫れて、手がパンパン!

という状態だと

「うちの犬はアレルギーで…」

とおっしゃいます。

 

 

原因療法_犬_皮膚病_before

 

 

アレルギーということは

【免疫異常状態】

だということです。

 

何が異常かというと、

通常は、

免疫系が闘った場合、

戦火が激しくなれば、

組織が破壊されるなどのダメージを受けるので、

そうはならないように

「おちつけ」

という制御の指令が出ます。

 

ですから、

それほど激しい症状は「通常」出ないのですが、

【制御系が機能していない状態】

だと、

常に不快な症状が強く出ることになります。

 

これは、

「アレルギー」という言葉で

表現されておりますが、

 

「生き物として問題あり!」

という意味でもあります。

 

アレルギーという言葉は、

「個体として異常」ということですから、

そういう意味も含まれるということです。

 

しかし、それだったら、

花粉症もアレルギーですから、

そんなに異常な人がこの世には多いのか?

ということになります。

 

「そうだ!アレルギーは生き物として問題があるのだ!」

という方もいらっしゃるかもしれませんが、

私は、

「正常なんだけれど、何か事情があって…」

と考えたくなるのですが、それは間違った考えなのでしょうか?

 

 

■うまくいかないなら、反対側から見てみよう!

ところで、私が大切にしている人生訓に

1.我々は今得ている結果を得ることに成功している

2.今うまくいっていないなら、反対側から見てみろ

があります。

 

特に2番は、須崎家の家庭教育で、

父親からたたき込まれた考え方でもあります。

 

ということで、この犬が

 

現状やられている事をいったん捨てて、

今とは反対側から見てみる…

つまり…

 

 

■この子の免疫系は正常です!

つまり、

【この子の免疫系は正常です!】

と解釈してみるわけです。

大体ここで

「はぁっ?お前はバカか?」

と思われるのですが、

私にはそれを気にしない

【結果重視】のメンタルの強さがあります(笑)。

 

 

■結果を出している人の話は聴く!

私は、結果を出している方の意見は

しっかり聴こうと耳を傾けます。

 

そして結果を出していない方の話は

「それをやってはいけない」参考にする

という方針で傾聴することにしています。

結局どちらも拝聴するんですけどね。

 

そこで、

1.免疫系は正常なのに

2.皮膚で炎症が起こり続けている

ということは、

いったいどんなことが起こっているのでしょうか?

 

 

■炎症は白血球と異物が闘っている証!

ここで、免疫学の原点に返ります。

免疫系は異物処理が基本ですから、

炎症が起こっているということは、

白血球が異物と闘っている。

ずっと症状が出ていて、

制御系も攻撃系も問題ないということは…

【敵が多すぎる】

が考えられることです。

 

そこで、原因療法的に何が根本原因で、

それをどうやって排除するかを調べてみて、

飼い主さんに実践していただきました。

 

 

そして、半年後…

 

 

こんなふうになったのです!

 

原因療法_犬_皮膚病_after

 

 

■視点を変えるのはとても大事!

改めて考えてみれば、

【問題解決で行き詰まったら視点を変える】

なんて、当たり前のことですが、

 

インスタントな生活に慣れていたり、

症状をすぐ消す処置に慣れていると、

ついつい忘れてしまうのです。

 

【私達は今得ている結果を得ることに成功している】

という原理原則に立ち返れば、世の中は

【なる様になっているのではなく、やっている通りになっている】

わけですから、

「私のやり方が悪いって言うんですか!」

と気分を害するような話ではなく、

「なるほど!そんな考え方もあるのか!」

「なるほど!その視点は無かったわぁ…」

と受け入れて、

選択肢の一つにする柔軟性をもち、

望む結果が得られるまで続ければ、

きっと解決するはずなのです。

 

このように、ペットの「病気治し」を通じて、

いろいろな人生訓を学んだり、再確認する

いい機会になっております。

 

飼い主さんも、

勉強になりました!

といってくださる方がほとんどで、

やった甲斐があります。

 

 

こんな診療を通じて、

毎回学ぶことがあります。

それは…

 

 

■皮膚病の原因はなんですか?はダメな質問

原因療法をはじめて、思い知らされたことがあります。

以前私には、

「皮膚病の根本原因はなんだろう?」

と、不変の法則を探そうという悪い癖がありました。

しかし、実際に調べてみると、同じ理由など無いのです。

 

 

人間にも、

●カレーが好きな人

●焼きそばが好きな人

●お寿司が好きな人

と、いろいろあるのと同じです。

 

ですから、2007年から原因療法をはじめてわかったことは、

【先入観を捨てて個々を念入りに調べなさい】

ということでした。

 

 

■過去の事例も意味がない…

また、原因療法をやるとわかるのですが、

根本原因はコロコロ変わります。

(変わらないケースは変わらないなりの意味があります)

ですから、

「この子の根本原因はなんでしたか?」

という質問も意味がないことがほとんどです。

結局、都度都度調べるしかないのですが、

 

それを理解してくださる飼い主さんが多いのが、

当院の飼い主さんの特徴かもしれません。

 

 

■飼い主さんの努力あっての診療!

当院では、

●方針は獣医師が立てる

●日々の実践は飼い主さんが出来る範囲で無理なく取り組む

●「今得ている結果はあなたが過去にやったことが原因かも知れない」を常に心の中心に置いておく

●歯磨き嫌がるからかわいそうと思うなら、「歯磨きできないので、根本原因を取り除くことは諦めたから、あなたの身体で起こることは、受け入れて!ゴメンねっ!でも、出来ない事は出来ないの!」とペットに言い聞かせてくれ!

と考え、その子その子のケースで原因を調べて取り除いて、症状が出る理由がなくなる状態にする、原因療法に取り組んでおります。

あなたの皮膚病の犬・猫と、このケースに登場するブルドッグは、皮膚炎の原因が同じかもしれませんし、違うかもしれません。

それは、個々で調べるべき事であり、変な先入観を植え付けると、正確に調べられなくなるので、私からこの子の詳細をお伝えすることはいたしません。

ただし、今までと視点を変えて原因を取り除けば、結果は変わるということです。

ですから、もしあなたが、愛犬・愛猫の皮膚病でお悩みでしたら、一度、東洋医学的な判断をされる獣医師で、対症療法的ではなく、原因療法的に取り組む獣医師を探して、先入観無く根本原因を探っていただいてください。

もし、身近にその様な獣医師がいないということでしたら、私は、八王子、北海道、大阪、山口、博多、大分で診療を行っておりますので、スケジュールはこちらからご確認ください。

なお、「いつやっているかわからない…」というご意見をいただくことがありますが、メルマガ等で情報発信しておりますので、ぜひご登録ください。

 

 

いつか必ず終点がやって来る!

 

そう信じて、取り組んでいきます!

 

 

 

 

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