残業をしないのはだめ?

Text by Yasuhiko Susaki

2017.08.17

 

残業をしないのはだめ?

 

入社3年目です。

 

私の会社では、なぜか「残業をしない人は、ヤル気がない」というような雰囲気があり、自分の仕事が時間内に終わっても、なかなか帰れません。

 

上司も、残業をしている人には、「こんなにやってえらいなー」と褒めますが、残業をせずに帰ると、「ヤル気ないね」となります。

 

時間内に仕事を片付けるほうが、よほどヤル気がないとできないと思いますが・・・

 

私の考え方が間違えているのでしょうか?

 

この社内の流れから、上手に帰る方法は、何かないでしょうか?

お願いいたします。

 

20代 女性 メーカー勤務 山形県 井藤 志穂さん

 

 

【須崎からのアドバイス】

 

 

◆気にせず帰ってよろしい!

 

井藤さん、ご質問をありがとうございます。

 

そして、毎朝「1分間集中力メルマガ」をお読みくださり、重ねてありがとうございます!

 

さて、いただいたご質問ですが、ご心労、お察しいたします。

 

弊社は「残業禁止」なので、全員定時に帰りますから、そういう風土はありませんが、まだ世の中にはそんな会社もあるのかもしれません。

 

でも、法的には週40時間を超えて働く必要はないので、断ることができるはずです。(ただし、例外がございますので、就業規則等をご確認ください)

 

 

=【弊社顧問弁護士より確認済の内容】==

 

労働基準法上、労働時間は1日8時間、週40時間と定められております。

 

会社がそれ以上の労働を命じるには就業規則等で規定しなければなりません。

 

よって、就業規則等に何らの規程がなければ、終業時間が来たら帰宅することに何ら問題はございません。(いい印象を持たれない恐れはありますが。)

 

さらに、就業規則等に時間外労働を命じることが規定されていたとしましても、実際に残業を命じるには労働者の過半数代表等との間で36協定を締結していなければなりません。

 

よって、就業規則等に規程があっても36協定が締結されていなければ、残業命令を断ることも可能です。

 

しかし、就業規則等に規定があり、36協定も締結されていて、監督署に届出もされていれば、時間外労働を命じることが可能です。

 

よって、両方揃っていれば、残業命令は業務命令となりますので、基本的に従わざるを得なくなります。

 

ただし、残業が認められるのは36協定に規定された理由と時間に限られますので、36協定に定められている具体的な理由や残業時間等を確認してくださいね。

 

もちろん、割増賃金をいただけることとなります。

 

従いまして、まず就業規則等に会社が時間外労働を命じることができると定められているかどうかを確認していただき、定められている場合にはさらに36協定が締結されているかを確認していただく必要がございます。

 

ですから、単純に40時間以上だからといって残業命令を断れるとも限らない「ことがある」ので、上記のような確認が必要となります。

 

経営者側の視点では、

●就業規則に時間外労働の規定を盛り込み

●労働者の過半数代表等との間で36協定を締結したら、残業命令を36協定に規定された理由と時間に限り、業務命令できる。

 

ただし、

●割増賃金を支払った上で

となります。

===

 

それを踏まえて、今後どうするかですが、

●後ろ指を指されない業績を出す

●週40時間以上は働かないと決めて行動する

●上司と面談をしてもらう

などが考えられると思います。

 

 

◆やることはやってるぜ!と主張する!

 

その様な職場ですと、やることもやらずに早アガリしたら文句を言われる可能性がありますが、やることやっての定時退社でしたら、だれからも文句を言われる「筋合い」はありません。

 

特に、そういう社風でむこうの方々から見たら「社風を乱す」様なことをするのであれば(私は当然の権利として主張していいと思いますが)、向こうが「むむむ…」と非難できないような状態にしておくことが大事です。

 

そのためにも、定時退社のための大前提として、

●期待される成果を出している

●ダラダラ仕事をしていない

●作業が早い

●不必要な丁寧さがない

●必要な気配りは出来ている

●全体的に無駄な時間は最小限

●常に時短に努めている!

などの姿勢があれば、よろしいのではないでしょうか?

 

 

◆家に帰りたくない人もいる

 

井藤さんには想像つかないかもしれませんが、残業している方の中には、

●成果を上げたい

という方ばかりではなく、

●家に帰りたくない…

という方もいらっしゃいます(諸事情で)。

 

そんな方が多い会社だと、帰りづらいですよね…。

 

 

◆でも、勇気を振り絞って帰る!

 

僕は、それでも帰ってしまえばいいと思います。(上記理由で特に問題が無ければ)

 

成果を出していれば文句は言われないですし(陰口は叩かれるかもしれませんが)、大抵は「そういう人だ(定時退社の人)」という評価で落ち着くと思います。

 

それでも、何となく気が引けるなら…

 

 

◆上司に面談申請!

 

諸事情を上司に伝えるための面談を申請してはいかがでしょうか?

 

それは労働者の権利と思います。

 

それで、待遇が悪くなるとかになれば、労働基準監督署に出向けばいいだけの話ですし、それで居づらくなるなら、転職すればいいですよね。

 

業務をキチンとやっているなら、実力はおありだと思いますので、転職も大丈夫だと思います。

 

ぜひ、自信を持ってご帰宅ください!

 

 

 

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