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カレーライスについての本を読むとやはりカレーライスが食べたくなる

Editing by Design Studio Paperweight INC

2020.03.10

私はカレーライスをよく食べる。

日本には様々なカレーショップがある。インド料理店も入れると数え切れない。至る所に存在するカレーショップ。現代において無くてはならない国民食、一皿で十分食欲を満たす。

牛丼やハンバーガー等のファーストフード全盛のデフレ社会だが、カレーライスはその中でもバランスの取れた安価な栄養食品としての機能を果たし、不景気に苦しむサラリーマン達の体力を維持するという役目を担っている。おふくろの味わいと表現する人もいる。そして有名なスポーツ選手のライフスタイルに習い、朝に食べる健康食品としても、カレーは新たな存在感を確立しつつある。

カレーと片仮名で表現される食べ物と、インド料理店のそれとは、同じようであって全く別のものだ。カレーライス、という料理はそもそもインドには無い。インド固有の言語にカレーという言葉も無い。インドではカレー自体大まかなジャンルのようなもので、クミン、ガラムマサラ、コリアンダー、レッドペッパーターメリック等の複数の香辛料と、野菜や肉を使った何とか風煮込み料理、という表現が正しいそうだ。

日本社会は様々な外国文化を片仮名に変換し、曖昧に溶け込ませるのが上手だ。真の意味等理解はしていない。欧米テイストであろうとエスニックテイストであろうと、片仮名による翻訳で、誰もが何となく分かったような気持ちになれたらそれで良い。カレーにまつわるインド文化は上っ面の飾りに過ぎない。

カレーは和食に浸透し、遂に出汁と出会い、うどんとも合体する。時にそれはカレーどんぶりにもなり、揚げパンの中身はカレーパンとなる。中華とインドが出会ってカレーラーメンやカレーまん、、何とイタリアにも色気を出してカレースパゲッティ、イギリスのクロケットはコロッケとなりインドテイストが加わるとカレーコロッケ、遂には家族で囲む鍋にもカレー粉を投入してしまった。

皆、疑問も抵抗も無く、カレーショップのカウンターに腰掛け、カレーライスを食べる。又はおふくろの味と称して、もう一度アレを食べたい懐かしい等と言う。毎日口にすればするほど、カレーが本来持つ豊かなハーブ及び香辛料文化は遠くなり、元々の姿や考え、文化・思想はぼけてゆく。それが日本という国の、諸外国に対する基本的なスタンスなのだ、と言えば大袈裟だろうか。

 

カレーライスを食べながら、カレーライスを作りながら、
カレー文化やカレーレシピを考察してみるに最適な本を2冊

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